ルフトハンザドイツ航空は、新型コロナウイルスの影響により現在地上保管措置としているA340-600型機を退役させる方針であることがわかりました。
同社は昨年9月の理事会において、保有する17機のA340-600型機のうち10機を長期保管に切り替え、残る7機は退役させることを決定していますが、この長期保管分の10機においても退役させる方針です。
これは同社のCarsten Spohr CEOが1月22日のEurocontrolのインタビューで明らかにしたもので、A340-600を復帰させる計画はないと発言しており、同機を退役させる方針とみられています。昨年9月の時点では、A380型機とA340-600型機は、想定外に航空需要が回復したときのみ運用を再開するとしていたことから、変異種などで混乱している現状を考えると退役はやむを得ない判断となります。
現在退役機材と長期保管分の全てのA340-600型機は、飛行機の墓場として知られるスペインのテルエル空港で保管されていることから、退役の手続きはスムーズに進むものと考えられます。なお現時点では引き続きA340-300型機の運用は継続となります。
そのほか、今後の需要の見通しについても言及し、ワクチンの効果で出るであろう第2四半期から第3四半期の間に回復が始まるとの見解を示しています。Photo : Lufthansa