ボーイングは、開発を手掛ける最新鋭大型機のB777Xの初号機納入時期を2023年後半に延期することを発表しました。
延期する理由は、当局による認証要件の厳格化、新型コロナウイルスの影響による市場への影響、顧客との納入時期をについて協議した結果などを考慮して決定したとしてます。
既にローンチカスタマーであるエミレーツ航空は受領時期が2024年まで遅れる可能性に言及してたほか、その他エアラインに関しても航空需要の減退により受領時期の延期を希望するなどしていたことから、影響は限定的とみられます。
新型コロナウイルス以降の航空市場では、需要に対して柔軟に対応できる航続距離の長い小型機が好まれるとの分析もあり、今後B777Xのような大型機の需要は、以前よりも縮小する可能性が指摘されています。
なお日本ではANAが2021年より合計20機の同機を導入する予定でしたが、この延期決定により再度機材計画を見直す必要が生じています。
キャセイパシフィック航空、キャセイドラゴン航空発注のA321neoを引き継ぎ年内に初号機を受領 B777Xは2025年以降に受領延期