エミレーツ航空は、導入を予定しているボーイングの最新鋭機B777Xの受領が、2023年以降になる可能性があることがわかりました。
これは同社のTIm Clark CEO がReutersのインタビューで明らかにしたもので、同機の導入時期に関して『2022年かもしれないし、2023年かもしれないし、もっと長くなるかもしれない』と述べ現在想定されている2023年よりも遅れる可能性を示唆しています。
先日同社が初めて導入したプレミアムエコノミーの発表の際には、この座席が2023年にエミレーツ航空に加入するB777Xにも導入されるとアナウンスしていることから、昨年12月の時点では2023年であると考えられています。
当初の予定では、2020年に引き渡しが開始される予定でした。しかしながらエンジンの問題などによる開発遅延や新型コロナウイルスの影響により遅れが生じ、現時点でボーイングは2022年の開発完了を目標としているとみられますが、更なる遅延を指摘する声があるのが実際です。なお量産初号機は、ルフトハンザドイツ航空に納入され、2号機がエミレーツ航空の初号機となる見込みとなっています。
現在エミレーツ航空は、合計126機のB777Xを注文しており、内訳はB777-9×101機、B777-8×25機となります。また同社は当初の導入予定数から、2019年に30機をB787-9型機に発注変更したほか、A350-900×50機は2023年からの受領を予定し、B787-9型機は2023年5月からの受領を予定しています。
なおB777Xを巡っては、キャセイパシフィック航空が受領時期を延期することがわかっています。Photo : Boeing
キャセイパシフィック航空、キャセイドラゴン航空発注のA321neoを引き継ぎ年内に初号機を受領 B777Xは2025年以降に受領延期