JALは、出資するLCCに対して2023年3月末までに100億円規模の資金支援を行う方向で最終調整していることがわかりました。
既に同社は、公募増資などで調達した資金をA350の導入のための投資資金(手付金、前払い金及び予備部品に関する費用を含む。ただし、航空機リースによる導入等の他の資金調達手段による調達額を除く。)に充当するほか、LCC事業を強化するための投資資金とする計画を発表しており、この計画を推進します。
具体的には、2023年3月末までに調達した一部となる100億円を、業務提携相手であり50%出資するジェットスタージャパン及び少額出資する春秋航空日本に対する投融資資金に充当する予定としており、資金配分は今後詰めるものとみられます。
JALは、ジェットスタージャパンと春秋航空日本をLCCパートナー、ジップエアはJALグループのLCCという位置づけとしており、今後これらの3社との連携を強化し、コロナ終息後の事業展開に備える狙いがあるものとみられています。
今後航空需要は、オンライン会議などの普及によりビジネス需要よりも観光需要が先行して回復することが予想されており、ライバルのANAは、新LCCを立ち上げることを発表しており、各社LCC事業を強化する方針です。
ANA、エアージャパンを活用した第3ブランドとなる新LCCを設立することを発表 B787で東南アジアなど中距離路線に進出