世界最大の航空連合であるスターアライアンスは、2021年の後半にシンガポールに新しい拠点を開設する事を発表しました。
新しいセンター・オブ・エクセレンスの開設は、スターアライアンスの加盟航空会社26社の最高経営責任者(CEO)で構成される取締役会にて決定されました。新型コロナウイルス収束後の戦略を実現し、アライアンスが革新性、回復力、機動力を維持するための重要な拠点として位置づけられています。
新型コロナウイルスの影響がもたらした世界的な変化により、あらゆる産業分野においてこれまでのグローバル経済や人々の生活の有り方に対する再考が求められていることから、スターアライアンスは将来を見据えた新しい体制へと進化するとしています。
2拠点体制の中で、シンガポールの拠点はデジタル・カスタマー・エクスペリエンス戦略の推進に注力し、長年にわたって活動してきたフランクフルトのオフィスを補完する拠点になります。シンガポールにはルフトハンザ航空とシンガポール航空の加盟航空会社2社のイノベーション・ハブもあり、今後スターアライアンスが革新的なデジタル・カスタマー・エクスペリエンスの開発を進める上で一つの利点となります。
なお開設拠点の選定においては、イノベーションへのアクセスやグローバルな競争力等の観点に基づいてシンガポールが選ばれましたとしています。