カンタス航空のAlan Joyce CEOは、国内レジャー需要はほぼ回復し、国内線に限っては日常を取り戻していることを明らかにしました。
国内線に関しては、6月までにコロナ以前の9割まで回復する見込みであるとし、来年度にはコロナ以前を上回る国内線の需要を想定していることを明らかにしています。また国内レジャー需要に関しては、ほぼコロナ以前の水準に回復しているとの見解を示し、これまでの同社の取り組みが功を奏したとしています。
具体的にはレジャー路線を中心に運賃を半額とするキャンペーンを打ち出したほか、これまで新規路線の開設が盛んでなかった国内市場において、この1年でレジャー路線を中心に34路線を開設するなどの積極的に需要を掘り起こす戦略が成功したものとみられます。
ただ国内線の需要が2022年までに回復したとしても、同年に黒字化できるかの判断は現時点で難しいとしており、国際線収入が重要なポイントであることや、国内線旅客の単価が一つのポイントとなることを示唆しています。
現時点では引き続き10月末からの国際線再開を目指すとしていますが、オーストラリアのワクチン接種遅れにより、国際線の再開は年末まで遅れるとの見方もあるのが現状です。参考記事:New.com.au Photo : Cairns Airport