福岡空港を運営する福岡国際空港は2020年度の連結決算を発表し、37億円の債務超過状態となったことを明らかにしました。
新型コロナウイルスの影響により、利用客の減少、それに伴う着陸料・施設使用料・免税店の売り上げが減少し、資産総額を37億円上回る状態となっています。
資金繰りに関しては銀行などとの協議の結果目途がついているとし、2021年度はコロナ禍においても発着枠(38回/時間)を最大限活用し就航路線の復便・ネットワークの拡充に取組む方針を示しています。
具体的には、政府による水際対策に応じた受入環境の整備(検査待機場所の提供等)、運休路線の復便・中国や東南アジアの新規路線の就航実現、及び更なる路線網拡充に向けた誘致活動の継続、行政及び観光推進団体等との連携を通じたインバウンド、アウトバウンドの需要喚起の推進を行うとしています。
Photo : 福岡国際空港
また2021年3月時点の施設整備スケジュールは、国際線旅客ビル施設の増築を2024年度竣工、国際線エリア立体駐車場1期の竣工を2022年度、国内線エリアの複合施設の竣工を2025年度、国内線エリアの竣工を2023年度としており、複合施設は2023年の開業予定から大幅に遅れることが明らかになっています。