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A330neoのデリバリーフライトで密輸を行った元ガルーダインドネシア航空CEOに懲役1年の判決

 インドネシアのタンゲラン地方裁判所は、元ガルーダインドネシア航空CEOのAri Askhara被告に対し、密輸を行った罪で、懲役1年、執行猶予20ヵ月、罰金3億ルピア(約230万円)の判決を言い渡しました。

 この事件は、2019年11月にガルーダインドネシア航空が受領したA330-900neoの初号機のデリバリーフライトにおいて密輸品が搭載されていたもので、これを指示したのが当時のCEOであったことから起訴されています。密輸品は、高級バイクのハーレーダビッドソンや高級自転車のブロンプトンなど計18点となり、当局により摘発され元CEOは即刻解雇されていました。

 同社CEOの刑事罰は過去にもあり、2005年から2014年までCEO職に就いていたEmirsyah Satar氏は、ロールスロイスのトレント700エンジンとエアバスのA320およびA330の導入において、第三者を介し両社から合計約300万ドルを受け取った贈収賄やマネーロンダリングを行った罪で懲役8年の有罪判決を受けています。

 現在新型コロナウイルスの影響により経営状況が悪化している同社ですが、ウイルス以前から思わしくない経営状況であったことが明らかになっており、長年にわたり不適格な人物がCEOを務めていたことも経営状況が上向かない原因といっても過言ではありません。Photo : Garuda Indonesia

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