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ボーイングに続きエアバスも折り畳み式の翼端を開発か エアバスは更に一歩前進し飛行中に羽ばたく仕様に

 エアバスは、次世代航空機に折り畳み式の翼端を導入することを検討している模様であることがわかりました。

 折り畳み式の翼端は、ボーイングが現在開発中のB777Xに採用しており、この技術をエアバスも導入する模様で、このプロジェクトを『X-Wing』呼び進行させているとThe Air Currentが報じています。

 現代の航空機市場では、常に燃費性能が重要視されており、それを満たすためにには、翼を長くすることが最も効果的であると考えられています。そこで課題となるのが空港の駐機場に収まりきらない事となりますが、この問題を克服するために翼を折り畳む技術が採用されています。

 ボーイングB777Xの場合は、離陸直前と着陸直後にウイングチップを作動させ固定しますが、エアバスでは、更に技術を一歩前進させ、飛行中の一部効果的な場面においては、翼端をロックせず、羽ばたくようなイメージで、更に燃費効率を図ることを考えている模様です。

 この技術は2019年に、A321の1/14スケールのラジコン航空機で効果を確認しており、情報筋によると2023年にも本格的な飛行試験に着手するとしています。

 ボーイングが折り畳み式ウイングチップの承認を得るのに時間がかかったように、新技術となることから開発には相当の時間を要することが考えられますが、10年後には機内から飛行中に翼端が動いているの見られるようになっているかもしれません。Photo : Airbus

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