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フェデックス、パイロットの香港拠点の閉鎖を決定 先行き不透明としてコロナ対策に不満

 大手貨物エアラインのフェデックスは、香港のパイロット拠点の閉鎖を決定しました。

 同社は、既に香港のコロナ対策の検疫が強化されていることから、今年1月に180名のパイロットとその家族をカリフォルニアに移転させていますが、今回再度隔離措置が強化された事を受け、今後も通常に戻る時期が見通せないとして、拠点の再開を断念し閉鎖を決定しました。

 なおパイロットの拠点は閉鎖するものの、香港は同社のアジア太平洋地域およびグローバルネットワークの重要な一部であるため、香港での業務は継続するとしています。

 香港は、中国政府に連動してゼロコロナ政策を続けており、先日キャセイパシフィック航空のフランクフルト便を担当したパイロットが新型コロナウイルスに感染したことが確認されたため、検疫を強化しており、多くのパイロットが隔離措置となることから、今後クリスマスや年末年始の繁忙期を迎える貨物便に影響が出ることが予想されています。

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