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世界で最後の機体でもあるフェデックスのMD-10-10Fが全機退役【機齢44年】

 フェデックスは、世界で最後の機体でもあったMD-10-10F型機を全機退役させたことがわかりました。

 同社は、2021年内に同型機を全機退役させる計画であることが明らかになっていましたが、最後の機体となったN562FE(msn 46496)は、6月2日に最後の商用運航を終え、6月4日にメンフィスから飛行機の墓場として知られるモハベ砂漠にフェリーされました。

 同機はもともと旅客機のDC-10-10として製造されましたが、マクドネル・ダグラスとボーイングの合併に伴い、貨物専用機に改造され、デジタルスクリーンに置き換えるなどしてMD-11と共通の免許で操縦できる仕様に変更し、同社は世界で唯一、この機種を運航していました。

 同社は引き続き13機のMD-10-30Fを運用していますが、これらの機体も2023年までに全機退役する予定となっており、同社が2023年以降も運用する3発機は、MD-11Fのみとなります。

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