韓国の公正取引委員会は、大韓航空とアシアナ航空の統合を条件付きで認可する方針であることがわかりました。
韓国国内においては、2社の統合により独占路線が増え、運賃の上昇により消費者にとって不利益になる可能性が高いことから、認可のハードルは高いものと考えられていましたが、以下の条件付で認可する方針です。なおこの統合により、仁川~ニューヨーク・ロサンゼルス、釜山~中部をはじめとした10の国際線が完全な独占路線となる見込みです。
まず一つは、両社が保有する国内のスロットを一部返却すること、そして二つ目は、国際線においての二国間の協定で分配されている運航権を一部返却することとなります。これにより、両社以外のエアラインが返却されたスロットを使用することで、競争環境を維持することが狙いとなります。
なお残る競争当局への申告義務の国は、日本、アメリカ、EU、韓国、中国となっていますが、アメリカでは審査が開始されことが明らかにされ、EU・イギリス・日本においては審査自体がまだ始まっていないとされています。
なお現時点で大韓航空はアシアナ航空の買収を2024年に完了させる予定としています。