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ルフトハンザグループ、『Use it or Lose it ルール』の影響で今冬ダイヤで18,000便のゴーストフライトが必要と試算

 ルフトハンザグループは、発着枠の取り決めである『Use it or Lose it ルール』の影響により、発着枠を維持するために今冬ダイヤで18,000便の乗客が搭乗しないゴーストフライトが必要になるとの試算を公表しました。

 この『Use it or Lose it ルール』は、各空港のスロット(発着枠)において、一定の使用率を越えなければ没収されるものとなり、コロナの影響で一時このルールが停止されたものの、段階的にコロナ以前の水準(80%)に戻りつつあり、現在の必要使用率は50%とされています。

 ルフトハンザグループのCarsten Spohr CEOによれば、既に33,000便の運休を決定したにも関わらず、この50%のハードルは高いとしており、仮にこのまま50%が維持された場合は、スロット維持のために約18,000便をゴーストフライトとして運航することになるとしています。

 また2022年夏ダイヤからは、64%まで引き上げられる見通しとなっており、このルールが欧州各社の負担となるほか、温室効果ガスの削減に励む必要がある航空業界にとって足枷になるとの指摘もあり、今後規制当局がどのような判断を下すのか注目となります。Photo : Lufthansa

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