JALは、2022年3月期連結決算を発表し純損益が1775億円の赤字(前期は2866億円の赤字)となったことを発表しました。
最終赤字は2期連続となり、主な要因はオミクロン株の感染拡大による需要の減退としています。なお、2023年3月期の連結業績予想は、最終利益を450億円の黒字を見込んでいます。
新型コロナウイルス感染拡大の長期化、ロシア・ウクライナ情勢の影響、燃油価格をはじめとする原材料費の上昇等、経営環境は不透明さを増しているとしながらも、新型コロナウイルス感染の影響は着実に収束に向かっており、新たな変異種の発生等による感染再拡大等の不確実性は残るものの、国内外における航空旅客需要は回復に向かうものと予想しているとしています。
なお今後の航空旅客需要動向は不透明且つ流動的なものの、国内旅客需要は、通年でコロナ前対比90%程度まで回復するものと見込んでいるとしながらも、国際旅客需要は、各国の感染状況や出入国規制により本格的な回復までには暫く時間を要するとし、通年でコロナ前対比45%程度の回復に留まると見込んでいるとしています。
またポストコロナにおける旅客需要構造の変化を見据え、国際線における機材戦略の見直しを進め、リモート会議の定着等により、業務渡航需要はコロナ前の水準に戻るまで時間を要する見通しであることを踏まえ、国際線を中心に航空機数を2019年度末の241機から2023年度末までに12機減らすことを決定し、2021年度末時点では217機(稼働機ベース)としています。
【JALグループの2022年3月31日時点の使用航空機】