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成田空港、有識者会議でターミナルの集約化が将来のあるべき姿として一致

 成田空港の将来構想をまとめる有識者会議が12月23日に行われ、将来的に現在存在する3つのターミナルを集約することが将来のあるべき姿として大筋で一致したことがわかりました。

 成田空港は、今後B滑走路の延伸、そしてC滑走路(第3滑走路)の新設により年間発着枠が大幅に拡大する予定ですが、これに伴い新ターミナルの建設を検討しています。

 これまで第4ターミナルのような案も検討されましたが、有識者会議では、競争力がある空港を目指すにはワンターミナル化が望ましいとして、今後巨大ターミナルが建設される可能性が高くなっています。

 このワンターミナル化は、主にアジアの主要ハブ空港として乗り継ぎの利便性を高める狙いがあり、近年の複雑化したエアライン同士の提携にも対応できることから、利便性の向上が期待されます。また、現在各ターミナルのピーク時間帯が異なることから、ワンターミナル化により現在の規模(延床面積)よりもコンパクトにしても対応できる見込みとしており、将来の需要を考慮したとしても、整備面積に余裕を持てるメリットがあると考えられています。

 今後行われる成田空港の再整備は、新空港を建設するに匹敵する規模の工事となることから、周辺国よりも優れた空港機能を有するチャンスでもあり、最先端の空港へと生まれ変わることが期待されます。

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