EASA(欧州航空安全局)は、全てのA350型機(2014年の初回納入以降のすべてのA350-900とA350-1000を対象)を対象にトイレの点検を指示したことを明らかにしました。
耐空性改善通報によると、トイレの床の金具の腐食により、ラバトリーモジュールの強度に問題が発生するとし、その結果、ラバトリーモジュールが外れ、乗客や乗務員などの使用者が怪我をする恐れがあるとしています。
既に、同型機のトイレの様々な場所で、床の金具が腐食しているという報告があるとしており、運航会社は速やかに点検を行う必要が生じています。なおエアバスはこの問題に対する検査・修理計画をすでに策定していると報告されています。
A350-900型機の標準的な仕様においては、機内の計8ヵ所にトイレが備え付けられており、今後同型機のオペレーターは随時点検を行う運びとなります。なおこの問題による機材の長期離脱等が想定されていない模様です。Photo : Airbus