エアバスはA330neoの貨物機の開発を検討していることがわかりました。
これは2月16日に行われた年次報告でGuillaume Faury CEOが示唆したもので、記者からのA330neoやA321neoをベースにした新しい貨物機に関する計画について聞かれ同CEOは、A330neoの貨物機としての需要はあると考えており我々は戦いを選択しなければならないと述べ、今後開発に着手することを示唆しました。なおA321neoの貨物機に関しては、「短期的にはあまり可能性がない」としています。
周知の通り同社はボーイングの牙城となっている貨物機市場を切り崩す計画としてA350Fの開発に着手しており、現時点では順調に受注を積み重ねています。今後はA350Fよりも低価格で販売されることが予想されるA330neoもラインナップに加わる可能性があることで、エアバスは貨物機市場においての存在感を強める狙いがあるとみられます。
対するボーイングはB777XFの開発を進める一方で、B787の貨物機の開発を検討しており、今後両社の争いは更に激しくなることが予想されます。Photo:Airbus