FSC 航空ニュース

ルフトハンザによるITAエアウェイズの買収交渉は、期限を2023年5月12日まで延期することで合意

 ルフトハンザグループによるITAエアウェイズの買収交渉は、期限を2023年5月12日まで延期することで合意したことがわかりました。

 ルフトハンザグループは、ITAの買収をめぐる交渉権を獲得し、現在もイタリア政府とITA側と交渉を続けていましたが、この交渉期限が4月24日であったことから、5月12日まで延期することで合意しました。

 先週、早ければ数日内にもルフトハンザグループがITAの株式を取得するとの報道もありましたが、現時点では合意は近いもの最終調整を行っている段階であると現地紙は報じており、今回の期限延長はあくまでも前向きなもので、新たな期限前にも合意する可能性があるとしています。

 現在のところルフトハンザ側は、初期段階でITAの40%の株式を2億ユーロから2億5000万ユーロで取得し、同社の収支改善を条件に2025年~2026年を目安に残る株式を取得して完全に買収する計画とみられます。この段階的プロセスは、ブリュッセル航空買収時にも行ったものであり、現在は初期の買収時の金額で調整が行われているとみられています。

 ITAエアウェイズをめぐっては、これまで交渉が二転三転していることから、このままルフトハンザグループが同社を手中に収めることになるのか注目となります。Photo : ITA Airways

ルフトハンザドイツ航空、ITAエアウェイズの株式取得を数日内にも発表へ

ルフトハンザドイツ航空、2023年4月中旬頃にもITAエアウェイズの買収交渉を完了させる見込み スターアライアンス加盟も現実味

ITAエアウェイズの民営化に暗雲が漂う ルフトハンザは苛立ち『我々の忍耐は無限ではない』