イタリア政府は、現地時間2022年2月11日の閣議で、国営のITAエアウェイズをルフトハンザグループに売却することを決定する可能性が高いことがわかりました。
先日ITAは、ルフトハンザグループとスイスを拠点とする海運大手のMSCグループから共同で株式の半数を取得するEOI(関心表明)を受けたことを正式発表しましたが、政府はこのEOI取引を進めることに前向きとみられます。
これはBloombergが報じたもので、情報筋によれば本日の閣議ではこの取引を承認し、売却プロセスを正式に開始する見込みとしており、この取引が成立するとITAエアウェイズはルフトハンザグループ傘下のエアラインとなります。
ルフトハンザグループとMSCグループは、他グループの干渉がないよう90日間の独占交渉期間を要求していることから、今後政府が交渉開始を決定すると、早ければ三ヵ月以内に正式なITAエアウェイズの売却が決定する可能性があります。またこの売却が成立すると、アライアンスの変更も確実とみられ、スターアライアンスはイタリア市場を強化することができる見込みとなります。Photo : ITA Airways
ルフトハンザグループと海運のMSCグループが共同でITAエアウェイズの経営権取得へ関心表明 ITAのスターアライアンスへの移籍も加速か