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アメリカン航空、東京/羽田~ニューヨーク/JFK線は2024年3月31日に就航することを想定 ユナイテッド航空とANAへの傾斜配分を問題視

 アメリカン航空は、東京/羽田~ニューヨーク/JFK線の開設をアメリカ運輸省(DOT)に正式申請しましたが、運航開始は2024年3月31日を予定していることを明らかにしました。

 既報の通り同社は、B777-200型機にてデイリー運航する予定としており、運航スケジュールは以下を予定しています。またJALとの協力により日本国内、アジア各都市への接続が向上するとしています。


【運航スケジュール】
羽田15:05→15:10ニューヨーク デイリー
ニューヨーク10:00→13:05羽田 デイリー

 アメリカン航空は、DOTに対するニューヨーク線の申請において、ユナイテッド航空が申請しているヒューストン線よりも多くのメリットがあるとし、成田空港発着路線を含め既存路線は維持しつつ、新たに273席のB777により、年間199,290席が追加され、アメリカ~日本間の輸送力が強化できるほか、アメリカのエアラインとして唯一の東京~JFK路線となり、利用者に選択肢の幅を与え、更にアライアンス間の競争加速に繋るとしています。

 また2019年の羽田空港都心上空ルートの採用における発着枠拡大のスロット配分においては、アメリカン航空は4スロット申請に対し2スロット(50%)、ユナイテッド航空は6スロット申請に対し4スロット(67%)が配分されたほか、両者のアライアンスパートナーとなるANAとJALにおいても、ANAに傾斜配分され、アライアンス間でも不平等さがあらわになっているとしています。

 このようなことから、アメリカン航空がスロットを獲得すればアライアンス間の競争が加速され結果的に利用者の利益に繋るとし、逆にユナイテッド航空にスロットが配分されれば、更にアライアンス間の格差に繋がり競争が低下すると主張しています。

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