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ユナイテッド航空、ハワイアン航空が約束を守らなければいつでも東京/羽田~グアム線の開設の用意があると牽制

 ユナイテッド航空は、ハワイアンが航空が約束を守らなければいつでも東京/羽田~グアム線の開設の用意があると牽制しています。

 先日アメリカ運輸省(DOT)は、ユナイテッド航空が申請した東京/羽田~グアム線の開設計画を却下したことを明らかにしましたが、ユナイテッド航空はこの結果を受け止めるとしながらも、ハワイアン航空が、全スロットを活用するという約束を守らなければ、いつでもグアム線の開設の用意があるとハワイアン航空を牽制しています。

 この主張の背景には、デルタ航空が返還したポートランド線の羽田スロットの新たな割り当てにおいて、今後有利に進める狙いがあるとみられており、ユナイテッド航空は自社が羽田空港のスロットの活用に最も積極姿勢であり、これまでも利用者の利益を一番に考えてきた企業であると主張していることから、今回ハワイアン航空を牽制することで、自社が羽田空港のスロットを新たに獲得するエアラインに相応しいとアピールする側面があるとみられます。

 またデルタ航空がスロットを柔軟に活用する案を提出した際には、自社が唯一デルタ案に反対してDOTと同じ立場となり、自社の利益ではなく利用者の利益を考えたとし、このときデルタ航空とハワイアン航空は自社の利益を考え、そしてアメリカン航空は傍観者であったとし、ユナイテッド航空が利用者の利益を最大限に考えるエアラインであるとし、DOTには利用者に不利益が生じない判断を行うよう求めています。Photo : UNITED Airlines

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