アメリカン航空は、デルタ航空が返還した羽田枠に対して東京/羽田~ニューヨーク/JFK線を開設を申請しましたが、現在この枠を争うユナイテッド航空の計画を批判し、アメリカ運輸省に対し自社の提案している路線の方が優れると主張しています。
まずユナイテッド航空が申請したヒューストン線は、ユナイテッド航空が認めているいるように単純な路線移管であり、市場全体での便数増加ではないことから、明らかにニューヨーク線の方が利用者の利益に繋るとしています。
なおユナイテッド航空は、成田空港のネットワークは今後も維持するとしながらも、ヒューストン線は移管となることを認めており、この移管により接続性が向上するとしているほか、この計画は、2020年のスロット配分時から一貫した主張であるとしています。
※ユナイテッド航空の成田線については、当サイトが公開した以前の記事で、成田線は維持と報じましたが、正しくは、ヒューストン線は路線移管するものの、今後も成田発着路線のネットワークは維持するというのが正しいものとなり、訂正してお詫び致します。
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また兼ねてから主張しているように、明らかにスロット配分が不均等であると主張しているほか、ニューヨーク/JFK路線はアメリカのエアラインが運航する唯一運航便となり、利用者に新たな選択肢を与えることになるとし、どの観点からもユナイテッド航空のヒューストン線はアメリカン航空のニューヨーク線の提案に劣るとし、自社の路線を選定するよう求めています。
アメリカ運輸省は、今月中に路線を決定する予定としており、最終的にどの路線が選定されるのか注目が集まります。
アメリカン航空、東京/羽田~ニューヨーク/JFK線は2024年3月31日に就航することを想定 ユナイテッド航空とANAへの傾斜配分を問題視