ユナイテッド航空は、デルタ航空が返還した羽田枠に対して東京/羽田~ヒューストン線を開設を申請しましたが、現在この枠を争うアメリカン航空の批判に対し応戦しています。
アメリカン航空は、これまでの羽田枠の配分においてANAやユナイテッド航空に傾斜配分されてきた過去を指摘し、今回さらにユナイテッド航空にスロットが配分されれば、スターアライアンスのスロット保有率が高まり、結果的に競争が阻害され利用者の利益にならないと主張しています。
これに対し今回ユナイテッド航空は、現在ユナイテッド航空が、このような運航便数を誇るのは、勤勉な努力の結果であり、戦略的先見性などが奏功したものであり、利用者や地域社会の需要に応えてきた結果であるとしています。
しかしながらアメリカン航空は、日米路線において積極性がみられなかったとし、現在の状況は外的要因ではなく、自らがもたらしたものであるとしています。
また市場全体として現在需要が低迷している東京~ニューヨーク間の便数を増加させることにも問題があるとしたほか、日本政府のANAとJALのスロット配分において、ANAに傾斜配分されている問題は、あくまでも日本国内の問題であり、アメリカ運輸省の判断に影響を与えるべきでないとし、この問題にアメリカ運輸省が配慮する必要もなく、そしてユナイテッド航空がその影響を受けるべきでないと主張しています。Photo : UNITED Airlines
アメリカン航空、東京/羽田~ニューヨーク/JFK線は2024年3月31日に就航することを想定 ユナイテッド航空とANAへの傾斜配分を問題視