EU当局は、大韓航空とアシアナ航空の統合を条件付きで承認したことを正式発表しました。
同局は、2社の統合に際し、韓国とEUを結ぶ4つの路線(フランクフルト・ローマ・パリ・バルセロナ)において、旅客輸送サービスの提供における競争低下とEU~韓国間の貨物輸送サービスにおける競争低下の可能性を指摘したことから、大韓航空はこれに対処するために、ティーウェイ航空に路線移管するほか、アシアナ航空の貨物事業を売却する計画へと変更し、その結果承認へ至っています。なお貨物事業に関しては今後買い手を選定する予定となります。
また同局は、大韓航空に対して包括的にティーウェイ航空に対して航空機支援を含む援助をするよう指示しており、今後計画にあった機材&人員のリースが行われる見込みです。
先日日本当局がこの統合を承認したことで、残る審査必須機関はアメリカのみとなり、韓国大手2社の統合の手続きは大詰めの段階となっています。Photo : Korean Air
大韓航空、アシアナ航空との統合に向けティーウェイ航空に対してA330-200型機の譲渡とパイロットの派遣することを検討 欧州4路線を移管