大韓航空は、アシアナ航空との統合に向け各国の競争当局へ統合審査申請を行っていますが、イギリス競争当局はこの統合に懸念を表明しました。
同局は、現在イギリスと韓国間においては、大韓航空とアシアナ航空のみが運航を行っている(コロナ以降BAは運休)ことから、2社が統合することにより、サービスの低下、航空運賃の高騰、貨物運賃の高騰が懸念されるとし、この対処策を11月21日までに提出するよう求めています。
なおこの対処策を講じられない場合、同局は更に統合の影響を精査するとしており、統合に向けて新たなハードルができた格好となります。
2社の統合を巡っては、主要当局の審査がまだ完了しておらず、アメリカ・欧州当局の審査が最終的な大きなハードルになると考えられていますが、過去には統合が認められなかったケースも存在することから、今後順調に統合の手続きが進むかは不透明な状況です。