アシアナ航空の貨物事業の取得に向け、大手LCCのチェジュ航空も参戦する見込みであることがわかりました。
アシアナ航空と大韓航空は、現在統合に向けて調整を進めていますが、EU当局から指摘されたEU~韓国間の貨物輸送サービスにおける競争低下の可能性を解決するために、アシアナ航空の貨物事業を他社に売却すことをアシアナ航空理事会で決定しています。
これに伴い、エアプレミア・ティーウェイ航空・イースター航空・エアインチョンが有力候補となり、その後ティーウェイ航空は買収を見送った状況となっていましたが、今回新たにチェジュ航空も参戦し、買収意向書(LOI)を提出したことがわかりました。
当初チェジュ航空は、この買収競争に参戦しない意向を示していましたが、何らかの戦略変更で参戦する運びとなり、今後どのエアラインが貨物事業を引き継ぐのか注目されます。
なおEU当局は、同事業を代替する規模のエアラインであることが望ましいとの考えを示しているとされており、事業規模が大きく、かつ貨物事業を運営しているチェジュ航空が参戦することで、チェジュ航空が買収する可能性が高まり、EU当局の承認に向けて前進したとの意見もあります。
これにより、現況としては、アシアナ航空の一部旅客事業はティーウェイ航空が引き継ぎ、貨物事業はチェジュ航空が引き継ぐ可能性が高まったとみられています。Photo : Jeju Air
大韓航空、アシアナ航空との統合に向けティーウェイ航空に対してA330-200型機の譲渡とパイロットの派遣することを検討 欧州4路線を移管