FSC 航空ニュース 貨物

ANA、日本貨物航空/NCAの完全子会社化を2024年7月1日に延期

 ANAは、日本貨物航空/NCAの完全子会社化を2024年7月1日に延期したことを発表しました。

 ANAホールディングスは、日本郵船の子会社の日本貨物航空/NCAを株式交換で買収し、株式交換の効力発生日付にNCAは日本郵船の連結子会社から除外され、 2024年4月1日にANAHDの完全子会社となる予定でしたが、これを2024年7月1日に延期します。

 延期理由は、国内外の関係当局による企業結合審査の完了までに要する時間等を勘案するためとしています。

 今後の見通しは、本株式交換による NCA の完全子会社化に伴い、2025年3月期第2四半期連結会計期間より貸借対照
表、損益計算書を連結する予定です。なお、本件が2025年3月期以降の業績に与える影響は精査中であり、今後、公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしています。

 ANAによるNCA取得の理由は、航空事業ポートフォリオに加えると同時に、日本最大の国際線旅客便ネットワークを活用するANAグループの貨物事業と将来的に統合・再編することで、お互いの強みを補完し合うコンビネーションキャリアとして収益性が高まり、ANAグループの成長戦略を加速できると判断しためとしており、今後ANAカーゴと日本貨物航空/NCAを数年内に統合する方針とみられています。Photo : ANA

ANA、日本のエアラインとして初めてB777XFとB737MAXの導入を正式決定 なおB777Xの導入機数は減少

ANA、B777Fを阿蘇くまもと空港へ初めて運航 半導体需要で定期便化も視野

成田空港、貨物ターミナル地区にANA最大の貨物上屋となる第8貨物ビルを新設