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ボーイング、航空機の環境性能を検証する飛行実験をB777-200ERにて開始

 ボーイングは、航空機の環境性能や効率性を検証する飛行実験を2024年5月から開始しました。

 この取り組みは、さまざまな新しい技術を航空機に搭載し、飛行実験によりその効果と実現性を検証するエコデモンストレーター・プログラムの一環です。

 今月から始まった飛行実験では、777-200ER型機を使って36種類の技術の性能を調べます。同機の飛行には、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel, SAF)とジェット燃料の割合が30対70の混合燃料を使います。

 飛行実験の主な内容は以下になります。

  • 空港オペレーション:片方だけのエンジンによる地上移動やデジタル・タキシング・クリアランスの検証。燃料消費量の抑制とパイロットへの負荷軽減を目指す。
  • 空港周辺の騒音対策:より急角度での進入を示すグライドスロープ(電波誘導施設)や継続降下運航の分析。騒音対策としてこれらの利点を数値化する。
  • 資源の再利用:軽量で耐久性のあるリサイクル素材を使ったキャビンフロアや天井パネルを検証。どちらもバイオベースの樹脂を25%使用。
  • 機内環境の改善:より快適な機内空間のための防音、湿度、気温対策。
  • 新しい客室コンセプト: 航空機の地上移動、離陸、着陸時に乗客が座っているかをチェックするセンサー付きの座席シート、非接触型の節水トイレや食品ロスを削減するギャレーなどを検証。客室に関するいくつかの新しい技術は、5月22-24日にドイツのハンブルグで開催されるエアクラフト・インテリア・エクスポで紹介されます。

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