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EU当局、ルフトハンザグループによるITAエアウェイズの買収を承認したことを正式発表

 現地時間2024年7月3日、EU当局は、ルフトハンザグループによるITAエアウェイズの買収を条件付きで承認したことを正式発表しました。

 既報の通り7月3日の正式発表が予定されていましたが、予定通りのスケジュールで公表され、長期の交渉を経てようやくルフトハンザグループはITAエアウェイズに出資できることになります。

 現在の計画では、年末までに3億2,500万ユーロの出資でITAエアウェイズの株式の41%を取得する予定としており、将来的に出資比率を高めていく方針とみられます。

 また今回の条件付の承認においては、ルフトハンザグループが、ミラノ・ローマの両空港のスロットの一部を手放すことや、大西洋路線において競争環境を改善することが条件となっており、競合他社と乗り継ぎ契約またはスロット交換を実施することなどが予定され、北米路線の人気の時間のスロットをライバル社が交換で獲得するようなことが想定されています。

 今回の承認決定に伴いルフトハンザグループのCarsten Spohr CEOは「EUからの承認は、ITAエアウェイズとルフトハンザ、そして特にイタリアを往復するすべての乗客にとって素晴らしいニュースです。私たちは、ITAとその優秀な従業員を、間もなく私たちのグループの新しいメンバーとして迎えることを楽しみにしています。この決定はまた、ヨーロッパの航空交通が活発になり、世界的競争で成功を収めることができるという明確なシグナルでもあります。」と述べています。Photo : Lufthansa

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