スカイマークの本橋学社長は、2025年3月期の決算発表会において、将来の国際線の展開に向けて2025年度内に国際チャーター便の運航を検討していることを明らかにしました。
現段階で具体的な就航地や路線は決まっていないとしながらも関係各所と調整中とし、現行機材の737-800型機の航続距離や市場調査を考慮し、肌で感じながら運航路線を選定していく方針としています。
また引き続き国内線に注力し、政府専用機やVIP向けに確保されている羽田発着枠において、未使用分は該当月の前月後半に開放されるケースがあることから、この枠を積極的に獲得して、引き続き臨時便等を運航して機材稼働率を最大限に高めていくとしています。
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このほか確定2機とオプション1機で直接ボーイングから購入する737-10においては、以前の計画では2026年度から2027年度の受領予定としていましたが、これを2027年度へと変更したほか、昨今業界を賑わせているトランプ関税の影響については、現時点で部品などのサプライヤーからの通知はないとし、サプライヤーも関税対策としてアメリカを経由しない方法などを検討しているとの情報があるとしています。
なお今回発表された2025年3月期決算においては、事業収益は過去最高を更新して前年比4.6%増の1088億9300万円、営業利益は前年比60.9%減の18億2600万円、経常利益は前年比89.8%減の7億6000万円、純利益は前年比28.4%減の21億4600万円となったことが発表されており、座席利用率も82%となり、同社が適切と考えているとしている80%の搭乗率をクリアしています。