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【速報】ブラジル第3位のアズールブラジル航空、民事再生法に相当するチャプター11を申請し事実上の経営破綻

 ブラジル第3位のアズールブラジル航空は、日本の民事再生法に相当するチャプター11をアメリカの裁判所に申請した事を正式発表しました。

 同社は、新型コロナウイルスの影響による経営の立て直しを図っていましたが、経営状況を改善することができず、日本の民事再生法に相当するチャプター11を申請し、再度経営再建を目指します。

 同社は、運航を継続しながら経営を再建する計画としており、このプロセスでは16億ドルの資金調達と20億ドルの負債削減が含まれているほか、チャプター11からの脱却後、最大9億5,000万ドルのエクイティファイナンスによる追加調達も含まれています。

 同社の再建においては、既にユナイテッド航空とアメリカン航空が最大3億ドルの投資をすることが発表されており、再建後を見据えた各社の動きも活発化しています。

 今回の申請に伴いアズールブラジル航空CEOは「弊社は、今日、明日、そして未来へと、これからも飛び続けます。これらの合意は、当社の事業変革における大きな一歩であり、事業の主要分野において業界リーダーとしての地位を確立するためのものです。ステークホルダーの皆様のご協力とご支援のもと、新型コロナウイルスのパンデミック、マクロ経済の逆風、そして航空サプライチェーンの問題によって重荷となっていた資本構成を最適化するための積極的な取り組みとして、自主的な財務再編を進めるという戦略的決定を下しました。当社の戦略は、財務再編だけではありません。このプロセスを通じて、お客様に空の旅を楽しんでいただき、乗務員が働くことを喜び、ステークホルダーの皆様に価値を提供できる、強固で回復力のある、業界をリードする航空会社を創造できると確信しています。」と声明を発表しています。Photo : Azul

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