エアカナダは、ナローボディ機世界最長の航続距離を誇るエアバスのA321XLRを2026年から受領する計画ですが、同社は同型機を高評価しつつも幾つかの懸念事項も出てきたことを明らかにしています。
これは同社のMark Galardo CCOが明らかにしたもので、性能はほぼカタログ通りであり非常に有能な航空機であることを評価していますが、路線を選定していく中で、当初想定していなかった幾つかの懸念事項が出てきたとしています。

Photo : Air Canada
この懸念事項は、滑走路端に障害物がある小規模な空港、滑走路が短い空港、高温が懸念される空港では、積載量が制限される可能性があるとするもので、具体的には就航候補地としていたマドリードにおいては、正午に出発すると気温は37~38度という過酷な暑さであることから厳しいコンディションになるとの見方を示しています。
航空機は、高温になると揚力が低下し離陸滑走距離が伸びるためこのような問題が発生しますが、この気温は日本の夏でも日常的な気温であることから、今後同型機を導入するピーチや、将来的に同型機で日本へ就航するエアラインにとっては問題となる可能性があります。
また今年ウィズエアーがアブダビからの撤退理由の一つに挙げた猛暑という理由も注目されましたが、同社によれば中東の猛暑によりエンジン効率が低下して燃料費がかさんでいるとしており、これら理由も中東エアラインがA321XLRを積極的に導入を検討しない理由として考えられます。
これら問題は、今後の日本の猛暑でも課題となることとなり、年々上昇する日本の夏の気温は、航空業界にとっても新たな問題と認識されていくことが予想されます。




