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駐日ロシア大使「日本の航空会社の間にも直行便再開を求める声はある。日本政府が決断すれば対話と実務的な作業に入る用意がある」

 ロシアのノズドリェフ駐日大使は、日本の航空会社の間にも直行便再開を求める声があることを先月明らかにしました。

 既報の通り今年10月にロシアのルデンコ外務次官は、日ロ間の直行便再開について企業間で作業と協議が進行中であることを明らかにしましたが、今回ノズドリェフ駐日ロシア大使もこの件について言及しています。

 同大使は、日本の航空会社の間にも直行便再開を求める声はあるとし、日本政府の反ロシア政策の影響を受けたJALやANAは、ヨーロッパ線にてロシア領空を迂回せざるを得なくなり、結果として航空券価格の高騰とフライトの長時間化、機材の老朽化の加速にもつながっていると指摘しました。またJALとANAがロシア路線から撤退したことにより大きなニッチ市場が生まれ、この状況は競合他社によって存分に利用されているとしています。

 またロシアの航空会社においても路線再開には同様に関心を示しているとし、ロシアと日本の空域は民間航空会社の相互フライトについて、公式には依然開かれており、事態の進展に必要なのは日本当局の政治的な決断のみであり、決断が下されれば対話と実務的な作業に入る用意があるとし、直行便再開に意欲を示しています。

 現在訪日ロシア人観光客は増加傾向にあり、この需要は中国をはじめとする第三国エアラインが獲得している現状があることから、政治的な問題はあるにせよ、ロシア人観光客が押し寄せる現状を考えれば、両国間の直行便再開は日本側も検討に値するものと考えられます。なお日ロ間の羽田空港の発着枠は依然として確保された状態が続いています。

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