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インディゴの新CEOに元BAトップでIATA総長のウィリー・ウォルシュ氏が就任へ

 インド最大の航空会社であるインディゴは3月31日、新たな最高経営責任者(CEO)として、元ブリティッシュ・エアウェイズCEOで現在は国際航空運送協会(IATA)事務総長を務めるウィリー・ウォルシュ氏を起用すると発表しました。ウォルシュ氏は7月31日にIATAを退任し、8月3日までにインディゴのCEOに就任する予定です。

 ウィリー・ウォルシュ氏は、アイルランドのエアリンガスにパイロットとして入社し、後に同社のトップに上り詰めた経歴を持つ航空業界の重鎮です。2005年にはブリティッシュエアウェイズのCEOに就任し、強力なリーダーシップで航空連合「ワンワールド」の中核を担う同社の構造改革を推進しました。さらに、スペインのイベリア航空との統合を主導してインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)を設立し、2020年まで同グループのCEOを歴任。2021年からはIATA事務総長として世界の航空業界を牽引してきました。

 今回のトップ交代の背景には、前CEOであるピーター・エルバース氏(元KLMオランダ航空CEO)の事実上の引責辞任があります。インディゴは2025年12月、インド当局によるパイロットの新たな乗務時間制限規則への対応に失敗し、数千便規模の欠航や遅延を発生させました。数十万人の乗客に影響を与えたこの同社史上最大の運航トラブルへの対応を巡り、エルバース氏は今年3月上旬にCEOを電撃辞任しています。

 インディゴはこれまで、単一機材による国内線を中心とした徹底的なLCCモデルで急成長を遂げてきました。しかし近年はワイドボディ機を発注し、長距離国際線市場への本格的な進出とグローバルキャリアへの脱皮を図る転換期を迎えています。

 世界的ネットワークを持つメガキャリアの舵取りや、複雑な経営統合を幾度も成功させてきたウォルシュ氏の招聘は、インディゴが次の成長フェーズへ向かうための極めて強力な布石となります。コスト管理と組織改革に定評のある同氏の手腕が、運航品質の立て直しと国際競争力の強化にどう活かされるのか、業界の大きな注目が集まっています。
Photo : IATA

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