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エアバス、新型貨物機A350Fの地上試験を開始 2027年の就航へ向け開発は最終局面へ

 エアバスが開発を進めている次世代大型貨物機A350Fが、実機の完成に向けた大きな一歩を踏み出しました。同機は初飛行に向けた極めて重要なフェーズである地上試験を開始したことが発表されました。

 現在、フランス・トゥールーズにあるエアバスの工場では、試験機となる「MSN700」と「MSN701」の2機を使用して、広範囲にわたる検証作業が並行して進められています。A350Fは、旅客機型のA350-1000をベースに開発されていますが、貨物機としての機能を果たすためにシステムの約40%が新設計または調整されており、今回の試験ではそれら新機能の信頼性が徹底的にチェックされています。

 特に注目されているのは、最大級の幅を誇るメインデッキ・カーゴドアの開閉動作や、重いコンテナをスムーズに移動させる貨物積載システム(CLS)の挙動です。また、111トンという膨大なペイロードを積載した際の状態をシミュレートする試験や、機体内部の排水システムが正常に機能するかを確認する浸水試験など、実運用を想定した過酷なメニューが組まれています。

 今後のスケジュールとしては、これらの地上試験で安全性を確認した後、2026年10月頃から約9ヶ月間にわたる飛行試験に移行する計画です。エアバスは合計約400時間のフライトを経て型式証明を取得し、2027年末までの初号機デリバリーを目指しています。

 ライバルであるボーイング777-8Fとのシェア争いが激化する中、A350Fの開発が順調に実機テストの段階に入ったことは、航空貨物業界にとっても大きな注目ポイントとなっています。Photo : Airbus

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