ボーイングが開発を進めるB777Xの最大の顧客であるエミレーツ航空が、発注分の一部をB787への変更を検討していることが明らかになりました。
スポンサーリンク
現在エミレーツ航空は、150機(777-8:35機、777-9:115機)の発注をしており、同型機の最大の顧客であり全体の受注件数の約半分を占めています。
エミレーツ航空のTim Clark社長が明らかにしたもので、ボーイングとの交渉は終わりに近づいているとしていますが、秋のドバイ航空ショーまで詳細は発表されない見通しとしています。
また同氏は、2017年にB787-10を40機発注する意向を発表したことについて、最終決定に至らず失効したことも明らかにしています。
現在B777Xから変更される機材は新たにB787-9型機が有力としており、来年からB787が月産12機から14機に引き上げらるため、今後受注を伸ばす必要性やB777Xの量産体制は数年先になることなどから、ボーイングはB787への変更を受け入れるとの見方がされています。
Tim Clark社長は、B787-9型機の選定にあたって、発注済みのA330-900neosとB787-10はサイズ・性能が似ていることを理由として挙げています。
エミレーツ航空は、A380の生産中止に伴い、A330-900neoを40機、A350-900を30機発注しており、以前よりもボーイングのワイドボディ機の必要性がないことも指摘されており、B777Xの発注分において大量のキャンセルや機材変更が行われた場合は、ボーイングへ大きな影響を与えることも考えられます。
参考記事:Seattle Times
画像引用:Emirates
スポンサーリンク
スポンサーリンク