事実上の経営破綻となったタイの大手LCCのノックエアは、経営再建計画の一環として競合他社の買収を検討していることがわかりました。
同社は、破産法に基づく会社更生手続き開始したことを昨年7月末に発表し、会社更生申請が破産裁判所に2020年11月4日付けで受理さていますが、3月15日にも経営再建計画を同裁判所に提出するものとみられています。
今回この経営再建計画の一環として競合他社を買収することが盛り込まれているとみられており、同社のWutthiphum Jurangkool CEOは、既に2社と交渉を開始していることを明らかにしています。
現在のところ交渉相手は明かせないとしているものの、タイ航空協会(AAT)の創設メンバーであることを明らかにしていることから、バンコクエアウェイズ・タイエアアジア・タイエアアジアX・タイスマイル航空・タイライオンエア・タイベトジェットエアのいずれかとなります。
ノックエアは、乱立した格安航空会社による低価格競争に終止符を打ちたいものとみられており、買収により市場の航空券の価格をコントロールしたい思惑があるとみられています。タイでは、LCCの競争が近年激しくなっており、このコロナ禍においてはノックスクートが会社清算に追い込まれましたが、今後更に業界再編が進む可能性があります。
参考記事:Bangkok Post