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アエロフロートが保有していたヒースロー空港のスロットがチャイナエアラインなど6社に再配分

 アエロフロートロシア航空が保有していたロンドン/ヒースロー空港のスロットが他社に再配分されたことがわかりました。

 現在ロシアのエアラインは、制裁によりイギリスへの乗り入れが不可となっており、これまでヒースロー空港の往復32スロットを保有していたアエロフロートロシア航空は、このスロットが使用できない状況となっています。

 今回空港側は、このスロットを再配分することを決め、2022-2023年冬ダイヤより、以下の6社に再配分することを決めています。

◇ジェットブルー 往復7スロット
◇ヴァージンアトランティック航空 往復7スロット
◇ビスタラ 往復7スロット
◇チャイナエアライン 往復4スロット
◇アビアンカ航空 往復4スロット
◇ウエストジェット 往復3スロット

 世界屈指の混雑空港であるヒースロー空港のスロットは、通常ではオークション方式で高額で売買されることで知られており、今回のようなスロットの配分は極めて稀であるのと同時に、航空会社にとっては幸運とも言える状況です。

 今回ヒースロー空港は非常に早い判断でこのスロット問題に対処しましたが、これは羽田空港が抱える問題でもあり、今後当面未使用が予想される羽田空港のロシア枠においては、何らかの対処が必要と考えられます。Photo : Heathrow Airport

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