国内リージョナル航空4社(アイベックスエアラインズ、ANAウイングス、ジェイエア、フジドリームエアラインズ)が加盟するリージョナル航空・地方空港振興協議会は、依然として厳しいリージョナル航空の現状と課題を説明しています。
先日公開した記事の通り、同会は国土交通省に対して、昨今の経営を取り巻く環境の悪化を受け複数の要望を提出していますが、この要望の背景には国内航空会社の共通の課題がある一方で、リージョナル航空特有の課題があるとしています。
同会がまず課題として挙げているのは、地方路線の需要の小ささが生むコストの壁です。100席以下の小型機を中心に運航していますが、飛行機の運航コストは座席数に合わせて単純に安くなるわけではないため、大型機に比べて1座席あたりのコストがどうしても高くなってしまうという構造的な問題を抱えています。具体的な例を挙げると、E170/175はB737よりも座席キロあたりの営業費用が6割以上高くなります。

Photo : 国土交通省
また、中堅航空会社などと比較しても1路線あたりの便数が少ないため、空港の運営や地上業務にかかる固定費の負担が重く、収益を出しにくい状況が続いています。
こうした背景から、大手や中堅航空会社に比べると、コロナ禍からの業績回復スピードも遅れており、国内のリージョナル航空4社のうち2社が依然として債務超過の状態(2025年3月末時点)にあり、親会社からの財政支援がなければ、市場から退場せざるを得ないとしており、自力での事業継続の難しさを浮き彫りにしています。
こうした背景から、前回記事の国交省への要望につながっており、地方の貴重な移動手段を守るためにも、現在のコスト構造をどう改善していくかが大きな焦点となっています。Photo : dehavilland
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