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エアバス、A320を半減させるなど各機種の生産体制を大幅に縮小か

エアバスは、新型コロナウイルスの影響により同社の主力機種であるA320/A330/A350の生産体制を大幅に縮小する可能性があることをロイター通信などが報じました。

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ウイルス問題以前の同社は、旺盛な航空需要によりA320の生産体制を月産60機とし、2021年には63機としその後も生産能力を強化する方針を示していましたが、現在のところ今後3ヵ月~6カ月は半減させることを検討していることが伝えられています。

また大型機となるA330は月産3.5機から2機、A350は9.5機から5機とすることを検討している模様で、主力機種を全て減産させることを計画しているようです。ライバルのボーイングも生産体制を縮小する計画であることが伝えられており、数カ月前の航空機のデリバリー遅れが指摘されていた頃と状況が一変しています。なお今回の減産は、需要低下以外にも欧州各国政府の外出禁止令も一因となっています。

これまで早期需要回復を予測して各エアラインが運航再開に備え人員を確保しているエアラインが多くありましたが、ウイルス問題の長期化を念頭に置いた計画に切り替えつつあり、従業員の解雇やリース機を早期返却する動きや新造機の受領を遅らせるエアラインが目立ち始めています。
画像引用:Airbus

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