世界3位の航空機メーカーのブラジルのエンブラエルは、新たに900名の人員削減を行い、累計2,500名の人員削減を行うことを発表しました。
今回の人員削減は、新型コロナウイルスによる影響と、ボーイングとの合弁会社設立計画が破談したことが起因しているとしており、会社の持続性を確保するものであるとしています。同社は、当初ボーイングと事業統合を目指した合弁会社を設立する予定でしたが、ボーイングの一方的な契約解消により想定外のコストが発生したことや、航空需要が当面回復しないとの分析から今回の決断至ったとしています。
同社の2020年半期のデリバリー数は、前年比で75%減少しており、航空機需要が著しく減少したことが数字に表れています。既に新型コロナウイルスの発生以降に、1,600名の自主退職者を募っており、今回の追加の人員削減で合計2,500名規模の人員削減となります。
既に業界大手のエアバス・ボーイングも大規模な人員削減に踏み切っており、この1年の航空産業は大きく衰退することになります。Photo : Embraer