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アメリカン航空とジェットブルーの提携を米運輸省DOTが承認

昨年7月、アメリカン航空とジェットブルーは、戦略的パートナーシップを締結し、相互の路線においてコードシェアを実施することを発表しましたが、その後スピリット航空とサウスウエスト航空が「深刻な競争上の懸念」があるとして異議を唱え、アメリカ運輸省(DOT)は審議を行いましたが、一定の条件の下に承認することが発表されました。

スピリット航空とサウスウエスト航空は、特にニューヨークやワシントンなどのスロットが制限された市場との路線で、合弁事業がチケット価格競争を阻害させる可能性があると主張していました。

このような事からアメリカン航空とジェットブルーの両社は、ニューヨーク/JFKで7ペア(AA:4、B6:3)のスロットとワシントン/DCAで6ペア(AA:4、B6:2)のスロットを売却し、一定の輸送量に達しない場合は更に最大10スロットを売却することを発表したほか、競争が少ない一部都市間の路線においては、料金調整を控えるという内容をDOTと合意しています。

この提携は2021年第1四半期(夏ダイヤ)から開始される見込みで、ジェットブルーとアメリカン航空のニューヨーク線とボストン線でのスケジュールを調整し、乗り継ぎの改善、競争力のある運賃、より多くの国内外の目的地へのアクセスを提供します。なおアメリカン航空が運航する60以上のルートと、ジェットブルーが運航する130以上のルートを対象としています。

今回の提携により相互のウェブサイトで目的地までのシームレスな予約が可能となり、国内線に強みを持つジェットブルーと国際線に強みをもつアメリカン航空が相互に補完し合うことで、利用客にとって大幅に利便性が向上し、より強固なネットワークとなります。また相互のロイヤルティプログラムも含まれることが発表されています。

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