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ラタム航空、A350-900型機を即時全機退役させる事を決定

ラタム航空ブラジルは、保有する計11機のA350-900型機を即時全機退役させる事を発表しました。

ラタム航空グループは、2020年5月にチャプター11を申請し現在経営再建中となっていますが、その影響を受け保有機材の合理化により今回A350型機の退役が決定しました。

機材の平均機齢は約3年となっており、燃費性能が優れる同機を退役させるケースは他社の例を見ても珍しく、一部では需要があるA350であることからこそ早期リースバックとする契約に変更する事が安易であったとの推測がされています。なお2020年には約10機をキャンセルするなどしていたことから、予てからA350の退役のタイミングを探っていた可能性もあります。

今回の決定によりラタム航空ブラジルの長距離線用機材は、B777-300ER×10機、B767-300ER×13機となるほか、ラタム航空チリでは長距離線用機材としてB787を使用していることから、ラタム航空グループにおいて長距離線用機材は全てボーイングの機材に統一されることになります。Photo : LATAM

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