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エアバスCEO、10年後にはCOMACの勢力拡大でナローボディ機市場が3社で競合すると想定

エアバスのGuillaume Faury CEOは、10年後にはナローボディ機市場において3社が競合すると想定していることを明らかにしました。

これまで近距離路線用のナローボディ機においては、エアバスのA320とボーイングのB737が長年競い合っており、この座席数の市場においては2社独占状態が続いていました。しかしながら、近年中国のCOMACが急速な発展を遂げていることから、早ければ10年後にはエアバス・ボーイング・COMACの3社においてナローボディ機市場で競合することになると想定しているとしました。

また当面同社の航空機を運用するのは中国のエアラインのみになると予想されるが、航空機の成熟度を実証し、信頼性、信用性、経済性を高め徐々に競争力を増していくとの予測をしています。

これまでエアバスとボーイングは、航空需要が急増した中国市場において多くの受注を獲得していましたが、COMACの発展と共に市場を失う可能性があり危機感をもっているもの考えられます。
なお競合するとされる現在開発中のC919は、2021年内に納入する計画で、これまでにオプション数も含めると受注数は1,000機を越えています。参考記事:larepublica Photo : COMAC

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