COMAC(中国商用飛機有限責任公司)は、開発が進むC919の飛行試験6号機が、初飛行に成功し試験を開始したことを発表しました。
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画像引用:COMAC
12月27日、6号機は上海浦東空港の第4滑走路を10:15に離陸し、約30項目のテストを行い2時間5分後に同空港に着陸しました。6号機は主に客室内や外部騒音に関する試験に用いられることが発表されています。
同社は飛行試験機を6機、地上試験機を2機を運用し開発を進める計画としており、今回の6号機の試験開始で全機が揃い試験効率が向上することが期待されています。
C919は、B737、A320などのナローボディ機の競合機種として開発が進められており2クラスの標準座席数が158席、1クラス最大が168席となります。
現在のところ一部のリース会社を除くと全て中国のエアラインからの受注となり合計305機を確定受注しています。今後は海外エアラインからの需要を取り込めるのかが注目されており、順調に開発が進めば2021年後半に中国東方航空が受領し運航を開始することが予定されています。
また同社は、ロシアのUnited Aircraft Corporationと共同開発でB787やA350に競合するワイドボディとなるCR929の開発を進めており、これまで多くの分野で成長を遂げたように国内の旺盛な需要を背景に世界的な航空機メーカーとして今後地位を確立していくのか注目が集まります。
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