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エアアジアX、2021年第1四半期は過去最大の赤字

エアアジアグループの長距離路線を担うエアアジアXは、2021年第1四半期において、56億7,000万リンギット(約1,500億円)の純損失を計上したことを公表しました。

この赤字額は四半期として過去最大のものとなり、新型コロナウイルスの影響により、一部の貨物便やチャーター便を除き大半の機材が地上駐機状態となったことから売り上げが大幅に落ち込んだほか、52億1,000万リンギットの営業費用が必要になり赤字幅が拡大しています。この営業費用には、土地・建物・設備の賃貸料、保険料、リース料および保守引当金に関連する3億3,700万リンギットの債権の減損が含まれます。

同社は今後も継続企業として存続できるよう、金融機関に融資の申請を行っているとしたほか、最大5億リンギットの政府保証付き融資の申請を予定しているとしています。また大幅なコスト削減のために更なる人員の削減も予定しているとしています。

今後に関しては国境が再開されるまでは定期便の再開は難しいとしており、運航の正常化には、まだまだ時間を要することが予想されます。参考記事:The edge markets

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