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ボーイング、2021年4~6月期決算で約645億円の黒字に転換 B787の減産は一時的に

 ボーイングは、2021年4~6月決算において最終損益が5億8700万ドル(約645億円)の黒字となったことを発表しました。

 貨物機を含む出荷機数が、前年同期の20機から79機へと約4倍に回復したことから、商用機のカテゴリーの売上が60億ドルに達しました。

 同社のDavid CalhounCEOは、「事業全体の安定化と将来に向けた事業の変革に注力する中で、第2四半期は引き続き重要な進展がありました。商用市場の環境は改善していますが、業界の安定性を示す重要な指標として、COVID-19の感染状況、ワクチンの流通、世界貿易を注視しています。堅調な回復のための準備を続ける中で、当社は安全性と品質にこだわり、人材、製品、技術に投資していきます。信頼を回復し、業績を向上させ、商業、防衛、宇宙、サービス業のお客様に貢献するために取り組んでいる当社チームの回復力とコミットメントを誇りに思います」と述べています。

 また先日新たな問題が発覚したB787においては、必要な改修作業を特定したとし、生産台数は一時的に月5機を下回りるものの、徐々に元に戻る予定で影響は一時的なものになるとしています。なおこのような影響により現在在庫している787の半分以下しか年内に納入できないと見込みとしています。

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