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ボーイング、B787を再度納入停止に 現在もFAAの承認を得られず

 現地時間5月28日、アメリカ連邦航空局(FAA)は、ボーイングが再びB787型機の納入を一時停止したことを発表しました。

 今回納入が停止となったのは、以前の不具合に関してボーイングが計画している同機の検査方法が、FAAの連邦安全規制を満たすことを示す必要があるためとしており、現在ボーイングからの追加データの提出を待っている状態としています。このようなことから、現在もFAAはボーイングの計画を承認しておらず、ボーイングは一時的に同型機の納入を一時停止することになったとしています。

 同社は、昨年9月に発覚したB787型機の構造上の問題となる機体後部の結合部分の問題や、コックピットの窓の問題により納入を一時停止しましたが、今年3月から5ヵ月振りに納入を再開したばかりでした。なお再開後はこれまでに11社へデリバリーを行ってます。

 今回の納入停止を受け、既に就航中の航空機には影響はないとしており、新型コロナウイルスにより航空需要が低迷していることもあり、影響は限定的なものとなりそうです。B737MAXの墜落事故から信頼回復を目指す同社ですが、完全な信頼回復にはまだまだ時間を要する見込みです。参考記事:NYTimes Photo : Boeing

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