FSC 航空ニュース

ANA、2021年4~6月期決算において646億円の営業赤字

 ANAホールディングスは、2021年4~6月期決算においての連結営業赤字が646億1200万円となったことを発表しました。

 同期は、売上高1989億1100万円(前年同期比63.6%増)、営業利益646億1200万円の赤字(前年同期1590億6500万円の赤字)、当期純利益511億5900万円の赤字(前年同期1088億1900万円の赤字)となり、前年よりは改善した格好となります。

 国際線旅客では、新型コロナウイルスの感染再拡大により、全方面で旅客需要が大きく低迷した状況が続いていますが、海外赴任・帰任を中心とするビジネス需要が緩やかに回復を始めたことに加え、米国のワクチン接種拡大によって増加したアジア発北米行の接続需要を取り込んだこと等により、旅客数・収入ともに前年同期を上回り、旅客収入は、129億円(前年同期比36.5%増)となりました。

 国内線旅客では、感染者数の拡大に伴う緊急事態宣言が繰り返される状況が続いていますが、旅客数・収入ともに新型コロナウイルスの影響を最も大きく受けた前年同期を上回り、旅客収入は、502億円(前年同期比123.5%増)となりました。

 貨物事業においては、旺盛な需要を背景に、国際線貨物収入は、660億円(前年同期比159.5%増)、国内線貨物収入は、59億円(前年同期比64.3%増)となりました。

 LCC事業においては、新型コロナウイルスの影響が続いていますが、旅客数・収入ともに最も大きく影響を受けた前年同期を上回り、売上高は、39億円(前年同期比128.5%増)となりました。

ボーイング、2021年4~6月期決算で約645億円の黒字に転換 B787の減産は一時的に

アメリカン航空、2021年4月~6月期の決算が約22億円の黒字に転換 デルタ航空に続き黒字化達成

デルタ航空の2021年4~6月期の決算が約717億円の黒字に転換 国内需要が急回復