先日アメリカの裁判所にチャプター11を申請し、事実上の経営破綻となったフィリピン航空は、経営再建に向け大幅に機材数を削減することがわかりました。
同社のGilbert Santa Maria 社長は、年内にもチャプター11からの脱却を目指すとし、その上で保有機材を90機以上から70機にまで削減し、就航都市数も削減する方針を示しました。同社長は、残る機材だけで、2025年までに回復すると思われる需要を満たすのに十分すぎるものであると述べたほか、人員削減はこれ以上行わないとしています。
なお削減される機種についての詳細は語られませんでしたが、主にワイドボディ機を削減するとしており、A350、A330、B777が対象になるとみられ、それと同時に長距離路線の就航地が削減対象になるものとみられます。
また同社のNilo Thaddeus Rodriguez CFOは、エアバスと13機のナローボディ機の受領延期と一部機材をキャンセルできるオプションの合意に達したとしており、当面は事業規模を制限して経営再建を目指すことになります。Photo:Philippine Airlines